特異性の原則

学習計画で知っておきたいトレーニングの考え方

体調を崩していました。この時期は受験生のみなさんも私達も追い込みで体力的に厳しいですね。

体調管理に気をつけていても、体調が崩れるときはあるもの。

そんなときは休むのが一番なのはわかっているのですが。私はいつまでたっても休むのがうまくなりません。

みなさんは上手く休養をとってくださいね。

さて、今日は、トレーニングの原則がどのように受験勉強に応用できるかを見ていきましょう。

受験勉強で計画をたてる時にトレーニングの考えは目安になると思います。

特異性の原則とは

特異性の原則とは、SAID principleとも言われます。Specific Adaptation to Imposed Demandsの略ですね。

受験生の皆さんなら、「課された要求に対する特定の適応の原則」とでも訳すかもしれないですね。

簡単に言うと、トレーニングする時にそのトレーニングの特異性にあわせたトレーニング必要ということです。

相撲を強くなろうとしているのに、マラソンをしていたら効果はないですよね。

そんなの当たり前だと皆さん思うはずなのに、受験勉強ではこのような勉強をしている人は多いです。

目的にあった勉強をしなければいけないということですね。

これは、結局自分の学力を正確に分析していないと出来ないことです。

特異性の原則を受験勉強に活かすには

英語の偏差値を伸ばすというふわっとした目標では、効果は上がりにくいということですね。

例えば、今回の模試で偏差値を60取るなら、全体で25点上げる必要がある。失点が大きいのは、英文法、長文。じゃあ、この2つを強化しよう。そう思うのは闇雲に勉強するよりずっと効果がありますね。

でも、実際にはもっと分析は必要です。

英文法でも、自分の弱い分野は何か。例えば時制が弱いなら時制を訓練したほうが効果があがるでしょう。もし記述式の英文法問題が弱いなら、記述式の問題で訓練をしたほうが良いでしょう。

目的を明確にすることです。

特異性の原則はそれを教えてくれますね。

長文と言っても、内容一致問題なら内容一致問題が多いテキストで訓練するべきです。

同じ長文でも要約問題で失点しているなら、要約問題を多く含む問題集を選ぶべきですね。

そしてみなさんの目的は志望校の合格のはずです。ですから、過去問を解いて分析することが一番大事ということになりますね。

過去問演習を試合と考える

受験生を見ていると、スポーツをやっていた生徒は短期間で爆発的に学力を伸ばすことが多いです。

トレーニングの習慣が日常的にあること。目的に向けて必要なトレーニングを考えることが出来ることでしょう。

勉強と親和性が高いということです。

あと、体力は大きい。受験勉強は全てにおいて時間が制約条件になりますから、単純に勉強時間を増やせる体力というのはジョーカーのようなものです。

さて、スポーツをやっていない受験生でも、過去問演習を試合と考えれば、分析もわかりやすくなるではないでしょうか。

受験は合格最低点を取るゲームとも言えます。

私は過去問演習を最後にやるより、ある程度解けるようになった状態になったらどんどん過去問演習をするように計画を立てます。特異性の原則を考えているからです。

過去問演習を試合と考えたらわかりますね。

問題点を明確にするためにも試合が必要(過去問演習)が必要です。

たとえば、過去問を解いてみると、時間切れで得点できないとしましょうか。それは演習しないとわかりませんね。

そしてこの課題の時間切れを克服するには過去問を解くことですね。

どこから解くかといった設問分析、時間配分の訓練は過去問演習でしか出来ません。

更に例をあげます。

野球で考えてみましょうか。素振りばかりしていて、実際に試合で打てるかといったら違いますね。

もちろん、自分の弱点が、体幹が弱くて手打ちになってしまうから、それを修正するために素振りをする。こういう目的意識があって訓練するなら素振りをすることは効果がありますね。

試合(過去問演習)をすることで、自分の弱いところを分析して、改善するべき点を明確にする。そして、改善するために必要なトレーニングを選択する。

過去問は、自分の力がついてからという人もいますが、ある程度(私は40%程度得点できるレベル)になったらどんどんやるべきだと思います。

実際の試合で考えたら、自分の力が足りないからと言って、ゲームを途中で放棄はしないですよね。今、自分がもっている力の中で得点をあげようとするはずです。

一点を取りに行こうとするのは、演習でしかできません。そして、これは出来ない人はなかなか出来ないです

英語で考えてみましょうか。まだ、文法しか訓練していないから、長文問題は得点できない。

でも、英文法は学習したから、文法問題はできるだけ時間を掛ける。英作文は単語は足りないが、整序英作は文型がわかればある程度できる。主語、動詞のユニットまでは作る。

長文はよめないけれど、空所補充問題は、品詞がわかれば解けるところもある。わからないなりに、ベストは尽くせますね。

そして、次の試合(過去問演習)までに、短時間で向上できる分野を訓練して、また次の試合に臨む。

大事なのは、きっちり課題を見出して、どのトレーニングをするかを明確にする事。これは受験勉強も同じですね。

こう考えると、学習計画を立てるのは難しくないと思います。

まとめ

トレーニングの原則は、受験勉強の計画をたてるのに役に立ちます。

過去問を解ける力がなかったらどうするんだという声が聞こえそうですが、これも技術練習をする前に、基礎体力を強化する期間が必要といえばわかりやすいですね。

練習する体力がなかったら、まず歩くこと。それから走ることというように、段階を踏んで訓練する必要がある。そして、技術練習する体力がないなら、特異性の原則に従ってまずは体力強化に専念したほうが良いですね。

英語なら文法やるのに文法書の単語もわからないなら、最低文法を分かる単語をマスターすることに集中したほうが早いですね。

漸進性負荷の原則というのがウェイトトレーニングにはあるのですが、Sさんの英語の学習計画はまさにそれでした。

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これも大事な原則なので、また話しますね。

私がトレーニング好きだからこの記事を書いたわけではないです。(それもあるけどね。)

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