早稲田大学に合格したSさん(四日市高校出身)の学習計画 1年生時点の政経の学習計画

早稲田大学に合格したSさん(四日市高校出身)の学習計画 1年生時点の政経の学習計画

前回は国語の学習計画を見ていきました。今回は、政経について話します。

早稲田大学に合格したSさん(四日市高校出身)の学習計画 1年生時点の国語の学習計画
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政経を選択した理由は述べましたね。政経は他の二科目に比べると覚える量が少ないため、英語、国語に回せること。

早稲田大学に合格したSさん(四日市高校出身)の学習計画 志望校を配点から考える
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政経は英語や現代文に好影響を与えることが多いからでしたね。

まずは全体像をつかむ

Sさんの学校では、政治・経済は高校一年生では習いませんでした。現代社会でした。

多くの学校がそうだと思います。現代社会という科目は、ほぼ政治・経済と出題内容がかぶります。

大抵の学校のレベルはセンター試験レベルまでしか授業をしない(政治経済が国立二次試験で使える大学は少数です。一橋大学、東京学芸大学、高崎経済大学などですね。)ので、それだけは足りないと判断しました。

学校の教科書を読んでも良かったのですが、経済などはイメージしにくいためにまず『蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本』を通読してもらうことにしました。

独習するには良いテキストです。単なる暗記だけではなく、経済のメカニズムなどが理解しやすく書かれています。手元の記録では789分で一度読み終えたと書いてあります。

まず、全体像を掴んでもらうために、テキストを1周したら過去問を解きました。復習はしません。

なぜ、復習しなかったのか

これは、政経の出題の仕方に特徴があるからです。日本史、世界史はテキストを1回解いただけで過去問を解いたら全く歯が立ちませんね。また、789分という時間で一冊テキストを読むことは無理だったと思います。

政経には明らかな出題の偏りがあります。出る分野が限られているのですね。

センター試験と私大の試験の違いは、センター試験が比較的全範囲からバランス良く出題するのに対して、私大は偏っています。

テキストを反復することは力がつきます。私も英語や国語では何度も反復して復習するように計画を立てます。

ですが、政経は出題範囲の偏りがあるわけです。テキストをただ、反復していても重要度が高いところを強化するのは難しいですね。ですが、過去問を解くことで、重要度が高いところがわかります。

過去問で覚える

テキストを読んだ後、過去問を10年分解くことを目標にしました。おおよそ10年分のストックが出来ると、ほとんどの生徒は偏差値60を超えます。

これはマークではなく、記述模試の場合です。記述模試はマーク模試と異なり、私大を対象にして作られていることが多いからだと思います。

通常、政経を学習する生徒はテキストベースで学習しているため、どの分野が重要であるか理解していません。

一方、過去問を中心に学習している受験生は、頻出分野に関しては非常に詳しくなります。

また、頻出分野ということは、同じテーマが他の大学でも違った形で出題されるわけです。政経の入試問題は、大問一つがテーマをもった一つの文章になっていることも多く、解くことで知識が整理される側面もあるのです。

サブノートを作る

では、過去問を解くだけで良いのか。そうではありません。Sさんは『蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本』を読んだあとは、過去問を解きながら過去問をサブノートにしていきました。

過去問演習が何より重要なのですが、ここで重要なのは、志望校の過去問だけ解くわけではないということです。

政経は、教科書、用語集では載っていないものが入試で出題されることも多いのです。

そのため、様々な大学の問題を解いておきたい。また、さまざまな形式を訓練してから過去問で特化した訓練をすれば、出題傾向、形式が変わった時にも対応できるためですね。

過去問を解くのと同時にSさんは『畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義』を読み始めました。

『蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本』に比べるとかなり情報量が多く、時間がかかるテキストです。ただ、ハイレベル私大で出題される用語などもしっかり解説してある良いテキストです。

大事なのは覚えようとしないこと。覚えようとすると最後まで覚えるのに莫大な時間がかかります。理解することが重要です。

『全国大学入試問題正解』は、受験までに3年分すべて解き切ることを目標にしました。私大だけですが、およそ50の問題が収録されているのでおよそ150年分解くことになります。

 

偏差値90を超える

ちょっと冗談みたいな数字ですね。これはSさんが高校3年生になった時の一回目の全統記述模試の成績です。

もちろん、サブノートを作る以外にも入試問題のわからないところは私が解説したり、それ以外のテキストを読む作業はしていますが、サブノートを作り、覚えることが勉強の中心です。

Sさんは3年生時点で政経の模試の偏差値が80を切ったことはありませんでした。2年間やったからだろう思われるかもしれませんが、Sさんが2年生のときに受けた、本来なら3年生が受ける模試の成績も載せておきます。

高校二年生で三年生の模試を受けても偏差値70を超える

一年生時点では政治経済が模試では出題されないので、二年生の時点で三年生の模試を受けて訓練しました。

この時点で一年間勉強していません。偏差値70は、日本史、世界史を選択している受験生ならば難しさはわかるのではないでしょうか。もちろん、Sさんがしっかり学習したことは大きいですよ。

ただ、科目選択の重要性という戦略レベルで間違っていたら、この成績はとれないと思います。

 

サブノートの作り方

サブノートは以下のように作りました

  • 解く
  • 過去問の上部に年度、大学名を記入する(復習しやすくするため)
  • 解答はチェックシートで消える色で書く
  • 分からないところはピンクペン(任意の色で構いません)で引く
  • 用語集で調べる 調べる際に、日付、大学名を記入する。
  • 全国大学入試問題の解説の出題分野を確認する(どの範囲が出たか認識できます。)
  • 蔭山の対応する章を読む
  • 畠山の対応する章を読む
  • 覚えていない関連知識を過去問に書き込む。書き込む際に、テキストのページ数を書き込む。

シンプルですね。調べて、記入することで知識が整理されていきます。

サブノートの使い方

サブノートは主に週末に復習しました。チェックシートで隠したところをもう一度解き直す形ですね。

模試の直前には、いままで解いた問題を集中的に復習しました。苦手な分野だけまとめてあるところを読み返してもらったりもしました。

まとめ

まずは、全体像をつかむことが重要なのでテキストを読む

過去問を解くことで知識が整理されるので、過去問を解いてサブノートを作る。

シンプルですね。もちろん、Sさんの場合は過去問を解いてわからないところがあれば、私に質問できたので短時間で学力をつけられた面もあると思います。

ですが、塾・予備校に行かずとも出来ます

わからないところは学校の先生に聞く、調べる。わからないなら、理解できるテキストを探して調べるなどすればよいだけですからね。

塾や予備校は時間を短縮するためのものです。

ちゃんと学習計画を作る際の考え方がわかっていたら、自分でもできますから心配しなくて良いですよ。

Sさんの学習計画は、1年生から早稲田の文系学部を目指す場合には使いやすい計画だと思っています。参考になるところがあれば幸いです。

次回は、計画を実行するための時間の見積もりについて書きましょうかね。

おそらく、時間の見積もりと計画の修正の仕方が受験生のみなさんには難しいと思います。

ほとんどの学習計画は、記録が厳密ではないために、机上の空論となってしまいます。時間の使い方を把握して初めて有効に機能する学習計画が立てられます。

それぞれ個人のニーズも違うので、同じ学習計画なんてものは存在しません。

万能の学習計画なんてあったら私が知りたいです。

それぞれの学習履歴、学校で使っているテキスト、模試の成績、志望校、配点。一番知っているのは受験生のあなた自身ですから、一番あなたが上手く学習計画をたてられるんですよ。

そのためのヒントになるものを書いていきたいと思っています。

 

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