コロナウイルスの影響で見えてきた問題点

コロナウイルスの影響で見えてきた問題点

コロナウイルスの影響で、受験は大きく様変わりしました。地域格差、経済格差がもっと広がったように感じます。

今回は、学習計画というより、私個人の考え方です。受験に関わる人間として出来ることはないか考えてみます。

高校3年生が影響を受けることも当然なのですが、個人的には高校1年生も長期的に見ると影響が大きいのではないかと感じています。

そして、地方の公立校はもっと不利になった。まあ、私立でも対策がうまくないところもあるわけですが…

今の所見えている問題点を整理したいと思います。思いつくままに書いていきます。

問題点がわかれば少しでも改善できるところが見えるかもしれない。

習得コストが跳ね上がった

これが大きい。

高校3年生の場合は、共通テストの範囲は高校2年生まででかなりカバーしているから、なんとかなるという意見もあるようですが、そんな訳はない。楽観が過ぎます。

進度が遅い公立校では特に、理科、社会が終わらないところもでるでしょう。

共通テストをクリアできたとしても二次試験のレベルまで対応できない可能性が出てきました。

コロナ以前でさえ、模試の進度に追いつかない学校がかなりあったわけです。もちろん学校側も工夫して、オンライン授業の導入などを進めましたが、多くを生徒の自習に委ねるほかない。

授業があることでペースやリズムを作っていた多くの受験生は厳しいと思います。

学校によっては未習範囲の宿題を大量に出しているところもあります。

授業あって、そこから復習することでついていけた受験生もいるわけで、これは厳しい。

ネット環境やスマホ、PCのスペックが貧弱な場合は動画が視聴できなかったり、音声が聞き取りにくいという問題もあります。

ノザキ塾もオンラインでやって15年以上になるのですが、リモートワークが増えた影響もあるのでしょうが、普段より回線速度は落ちて、授業はやりにくかったですね。

学校があれば、気軽に質問したり、友達と教え合うという環境があった。人間関係、教師と生徒の信頼関係が構築されないまま高校生活が始まってしまったわけですから、今の高校1年生は極めて厳しい状況に立たされていると感じています。

また、携帯、PCの操作などITリテラシーのあるなしで、リズムを作れたかどうかも大きく変わりました。

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進度表というもので、生活記録、学習履歴を毎日確認しているわけですが、普段なら学校があることで比較的早く生活リズムの確立や、学習計画も構築できたのですが、そうではなかった。今年は例年以上に時間がかかりました。

普段なら、ライブ授業より、動画を視聴してもらってわからないところを個別に解説すると言う形でやるのが効率がいい。ですが、実際にライブ授業という形でリズムを作らないと生徒のリズムは作りにくかった。

講習日程を延長し、学校再開まで、実質的に講習期間を続けるような形でやっています。こういう形でやってもリズムを作るのは難しかった。

オンラインの対応が遅れた学校、予備校や学習塾に通っていた受験生は進度の面で例年以上に厳しい状況だと思います。

共通テストの導入など、受験制度が変わる中で情報収集が学校だけだった受験生、保護者と自分で調べられる受験生、保護者で大きく差がついていると思います。

リズムの確立

普段、学校があるときには少ない時間をうまく使って勉強できていた生徒でも、家の中ではなかなか勉強できない生徒もいた。全国では相当数に登ると思います。

これはある意味当然で、今までの生活リズムと全く変わるわけですし、家の中が学習に向いてない場合もあるわけです。

ここでも経済的な格差がでた。家で勉強できる部屋がある受験生はいいですが、そうでない生徒もいるわけです。学校でしかまともに勉強できない場合もある。

また、学校再開しても、いままでと同じ学校生活になることはありえない。

学校が再開しても、三密を避けるということで分散登校になったり、教室の面積の問題で、一日おきの登校になったりするところも出ると思います。

また、土曜日に学校が行われるようなところも増える。そうなると体力的に厳しいひとも出るでしょう。通学に時間が掛かる生徒は厳しいです。

共通テストのような大規模なプロジェクトを中止や延期に出来るのか。未だわからないわけですから、通常通り行われると考えて準備するしかない。

共通テストの問題点

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以前にこういう記事を書きました。そのため、外部試験に対応できるようにやり方を変更してきた。

特に共通テストの問題点は、リスニングの配点が筆記と均等配点になったことです。

地方の場合はネイティブの教員も少ないわけですからただでさえ苦しい状況にあるわけです。英語に4技能が必要なことは否定しませんが、特に、書く、聞く、話すという3つは実際に授業がないと難しい。

リスニングは継続していないと向上させるのは難しいです。

私のところでも外国語学部を志望する生徒は、高校1年生の段階で他の学部を受験する生徒とは他と違った対策をします。音声教材が充実しているテキストを選択したり、ネイティブに音声教材を作ってもらったりしているわけですね。

これも、学校の授業で補っていた受験生にとっては厳しい。テキストの配布も遅れたところはありますから、すでに3ヶ月近くの遅れがあると言えます。

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殆どの学校が、未だに例年と同じ進度では進めていないだけに、夏休みを短縮しても例年の夏までの半分くらいしか進めないのではないかと思っています。

宿題の解説をやっている学校もありますが、無理なペースで進んでいるので、生徒の理解がそこまで及んでいるとは思えない状況もある。

極めて厳しいですね。

個人的なことを言うなら、共通テストをやるなら、センター試験のままのほうがいいと思ってます。少なくとも、地方の公立高校でも、自学自習でもテキストがあればある程度は学べますからね。

今後は自習しやすい音声教材などの紹介や、4技能に対応したテキストなども紹介していこうと思います。

模試の遅れ

地方の場合は特に全国とのレベル差を知らないところが多い。

模試が軒並み中止になったことで、現状のレベルを知らないまま受験に突入ということもありえます。

河合塾は全統模試を遅れたけど開催しますね。

ただ、例年より参加者数は減るでしょうし、自宅での受験ということで、緊張する受験生にとっては模試という貴重な訓練の機会を失います。

まあ、あとは不正をする受験生も出るでしょう。「全統模試、ネタバレ」なんて検索ワードでこのサイトに来る受験生もいるわけですから。

いや、そんなことしても自分の首を締めて本当に苦しくなるだけだからやめたほうがいいからね…

ただ、今後の情勢が不透明な以上、例年と同じとペースで進めることがリスクヘッジになる。

まだ問題点はあって、今年の受験の日程を変えないとするなら、多くの学校で土曜日も授業をせざるを得なくなる。模試も三密を避けるとなると日曜日に自宅受験となる可能性が高い。

土日が休みでなんとかコンディションを整えられた受験生は厳しいでしょう。土曜も学校があるとなると模試の復習も時間が掛かる。

また、リスニングなど、家庭環境や音声再生環境による差も起こるはずです。

問題点はそれだけではない。模試の発送、郵送、採点など今までと違う行程が生まれたことで、混乱はかならず起こります。

共通テストの模試だと、一日でやるのがそもそも無理があるのですが、家で集中できる環境を作れるかどうかでも大きな差が出ると思います。

夏休みなどがなくなる、短縮される影響

これも大きいですね。

特に学校の遅れを取り戻したりするのに夏休みが果たしてきた役割は大きい。

弱点科目の克服には時間が取られるわけで、まとまった時間が確保できることも大きい。学校の進度が遅くても、学習塾、予備校で追いつかせる手段もあったわけですが、今年は通常開催出来ないところも多いでしょう。

三密を避けるとなると、塾、予備校は環境としていいとは言えない。ウイルスの影響がどうなのかわからない以上、命に関わることですから対面授業はやれないと思います。

ノザキ塾も指導はオンラインのみに切り替えました。今後コロナが季節病化するとしたら、ずっとオンラインで出来る方法を考えなければならない。

この生活が今後も続くと思ったほうが安全ではある。

夏に追いつくというプランは捨てた学習計画をたてる必要がありますね。

また、暑い地域や、寒い地域、通学に時間が掛かるところに住んでいる生徒がトータルでどれくらい時間を失うのか。土曜日も登校することを考えると負担が激増します。

ますます地方が不利になります。

部活がなくなる

スポーツ推薦などで進学を考えていた人は、大きな影響を受けますね。新人戦などもなくなって、今まで高校3年間でやってきた試合は今まで通り行われない。

スポーツ推薦を使えない以上、一般受験に切り替えざるを得ない受験生もいるはずです。

バイトができなくなる

アルバイトして、高校に通っている生徒もいるわけです。アルバイトすることで進学できた世帯もあります。

いくら高校費用が実質無料化とはいえ、生活に必要な分、働く必要がある受験生にとっては厳しい。

学校が再開されても、今後、今までと同じくアルバイトが出来るとは限らない。もしアルバイトが出来るとしても、今まで働けなかった分働くとなると、それだけ受験勉強ができなくなる。

極めて厳しい。

追記:2020/05/24

外部検定の問題

これも問題になるかもしれません。

入試制度改革で、私大でも外部検定の導入が増えました。ですが、学校の試験と重なったりした場合どうなるか。

また、英語民間試験導入後の入試はどうなるのか。

推薦の条件になっていたり、学科試験免除などの措置もあったわけです。

検定も入試時期までに行われるかどうかも不透明ですね。

そして、今後、通常開催できるのか。

出来ないとしたら、自宅受験になるのか。自宅受験で公平性を担保できるのか。

立命館大学や中央大学の経済学部などに外部検定を使える受験があったのですが、受験時期までに例えば英検を取ることが出来るのか。全く不透明です。

地方では受けられる外部検定も少なく、ますます格差は広がりそうです。

追記:2020/05/24

オープンキャンパスが行われるかどうか

これも問題だと思います。私大のAO、国立のAO入試などでオープンキャンパスへの参加が必須となっているところもあります。

高校生が進学先を決めるための機会が失われる。

オープンキャンパスに行って、モチベーションをえる受験生が多かったことを考えるとこれも大きな影響ですね。

出来ること

こんな状況だからあらゆるところに影響が出ている。

特に高校生は今まで誰も経験したことがない世界に今後生きることになる。

自分が出来ることとしては、何がありますかね…

例年受験生がどのくらいのペースでどのようなものを終わらせていたか明示することは、地方の受験生や宅浪している受験生に還元できることですね。

塾としてどのテキストをどのように使えば、どれくらいの偏差値に到達できるかは、今までの記録がある。自分の生徒のようにそれぞれのやり方に合わせて最適化することは出来ないとしても、一定の成果は出せるはずです。

ノザキ塾としては30年以上のノウハウもありますし、オンラインで指導としては15年以上やってきている。成功している生徒の生活リズムなんかも紹介出来る。

動画の公開なんかもやってもいいんですが、学校でも動画はありますしね。

学校の授業も多くオンライン化されるだろうことを考えると、むしろ時間が減少する中でどうやって受験までに合格最低点に到達することが出来るかの考え方を示すことですかね。

実験的な試みとしては、オンライン自習室なんかはやってみたけど悪くなかった。人の目が入ることでリズムが作りやすくなることもある。

あとは、家計が急変したり、通っていた予備校や塾にいけなくなった人に価格を下げて指導することですかね。そんな余裕もないんですけど、余裕がないのは皆同じですからね…

皆大変だけど、なんとかふんばろうね。もう今までのやり方は通じなくなったけど、今までやってきた考え方で適応できるところはあるからさ。

学習相談、無料で受け付けています。気兼ねなく。

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今後、オンライン自習室などはツイッターで告知します。GoogleMeetもしくはZoomが学校で採用されていることが多いので、そちらで行うことにします。

 

 

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