大学難関大学志望者の為のWeb予備校 エイ・キューブド (ノザキ塾)

対談

学習院大学法学部合格

Y君との対談。

      〜 弱さを認められる強さ〜



冬が終わり春がまもなくやってくるある一日に、私は志望校合格をしたY君の自宅を訪れた。Y君は推薦受験で志望校に合格した。努力家であり、自己分析に長けている。彼がどのように受験に臨んだか。どのような戦略で学習していったのか尋ねてみた。
空は曇り空、晴れ間も見えない午後のことだ。彼の家に着き、呼び鈴を鳴らす。私を出迎えてくれた彼は実にいい顔をしていた。
自分に出来ることをやった人は皆このいい顔である。私達がもっとも達成感を得ることが出来るのがこの瞬間である。
彼の部屋に案内された。あらためてみると彼の人となりがよく現れている部屋である。 シンプルであり、無駄がない。彼の受験勉強全体に言えることであるが、無駄を極力省いたものだった。機能は突き詰めれば美に通じる。では、彼に受験について語ってもらおう。

エイ・キューブド(以下A):受験が終わって今気分はどう?すっかり色も黒くなっちゃってなんか別人みたいだけど(笑)

Y:気が抜けました。(笑)

A:じゃあ、早速だけどインタビューさせてもらうね。このインタビューでは君がどういう風に受験したか質問するね。
 受験を意識したのはいつ頃かな?

Y:1年生の頃は全然・・・・意識してなかったですね。学校全体の雰囲気も、まあ、受験って感じじゃなかったように思えます。
  もちろん早くから受験を意識していた人もいて、そういう人は1年生から予備校に通っていたけど、少数ですね。
  高2になって文系・理系に分かれてから、少しずつ周りもそろそろ受験だなという雰囲気になってきた感じです。

A:うん、受験を意識し出すのが高2ぐらいというのは普通だね。早い時期に受験を意識するのは一握りの生徒だからね。
 じゃあ、もう2年生の時にはどんな学部に行きたいと決まっていたかな。

Y:学部に関しては高校に入った頃には漠然と建築か法律が面白いんじゃないかと思ってました。本当に漠然としてましたね。
 それで、大学を考えるときに自分の学校に枠があって、法学部もあると。それでちょっと頑張ろうと思って受験を意識したんですよね。

A:君の場合は推薦受験に絞って受験したわけだけど、一般受験は考えなかったのかな?確かに、学校のカリキュラムは受験向きじゃなかったけれども。

Y:はい。(学校のカリキュラムは)かなり偏っていたので(笑)。まあ、受験向きじゃないのは事実ですね。

A:確かに、普通の学校じゃあり得ない授業(笑)。難しいところは高校レベルを遙かに超えてるものなあ。
 そうだね。だから推薦枠を使った受験にしたのかな?
 一般入試と推薦入試の受験では、普通学校を重視するか、受験勉強を重視するかどちらか選択しなければいけないことが多いよね。
 学校が受験を考えたカリキュラムになっていれば受験勉強と学校の勉強は一致するけれど、君の通っていた学校は受験向きではなかった。
 一般受験で志望校を受験することは考えなかったのかな?あるいは推薦受験と一般受験両方を考えて対策する方法もあったと思うのだけれども・・・。

Y:そうですね。周りにも推薦と一般受験両方を考えているものもいましたけど・・・。僕の場合は志望学科の推薦枠があったので、一般受験と推薦どちらが 合格しやすいか考えると圧倒的に推薦のほうが可能性が高かったんですね。
 両方うまくやろうとしても、結局、学校と受験の勉強は重なるところもあるけれど、推薦の場合は内申点が重要なので・・・。
 2つともやろうとしても失敗する可能性が高いじゃないですか。内申点を稼ごうと思うと学校の勉強に力を入れないとまずいですよね。
 受験勉強をするにしても、塾や予備校に通って宿題が出されてもこなせないであろうと。失敗してしまったらどうしようもないので、どちらかに絞ろうと・・・。自分は器用ではないので・・・。

A:えらいね。自分の弱点を分析してるじゃない。

Y:いやぁ〜。そんなことないっす。

A:私なんか弱点は見て見ぬふり。自分に優しく、他人に厳しくね。(笑)そして、地球にも優しく。(笑)

Y:ダメじゃないですか(笑)。普段と言っていることが違うし、地球関係ない。

A:いや、宇宙船地球号といってだね・・・(笑)。君のように関係ないという態度が現在の環境問題、並びに現代に生きる我々の病理を・・・・。
 まあ、大人にはいろいろあるのよ(笑)。すいません、嘘です(笑)
 ああ、話がずれちゃった。話を元に戻そう。実際に推薦入試でいくと決めたときにどのような戦略を立てたかな。

Y:戦略ですか・・・。戦略というほどのものはないですけど、自分で出来るところ、出来ないところはわかっていたので得点しやすい科目を選択しました。

A:やっぱり策士だな。(笑)いや、ほめてるのよ。

Y:周りには(その人にとって)とりにくい科目なのに選択して成績がさがったのもいますし。
 自分が好きじゃない(科目)ものをとっても(成績が)落ちちゃったらどうしようもないので・・。
 内申点が一番推薦受験の場合には比重が高いですよね。内申点が下がって3年から受験勉強を始めても勝算は低いので・・・。

 (推薦受験は通常3年間の内申点の合計、もしくは平均値が合否判定、出願の可否に用いられることが多い。そのため推薦受験の場合は1年生時から学校で上位の成績を取ることが合格可能性を高める事になる。3年間のトータルで成績が決まる以上科目の選択は重要だ。その点でY君は一般受験のために勉強するより、学校のための勉強に時間を使ったわけである。内申点が3年間トータルで判断されると言うことは、1・2年生時で成績が低かった場合3年生時には当然挽回することは不可能になる。学校に指定校枠がある受験生の皆さんは留意されたい。)

好きな科目ならやりますしね。
だから、学校の成績を安定してとれるように勉強しました。

A:僕が君と初めてあったのは君が高2になったばかりの頃だけれど、学習計画はかなりできていたものね。

Y:そうですね。

A:勉強するのはもちろん最低条件なんだけれど、計画がたてられないとね。せっかく勉強するなら成績があがるとか、あるいは合格できるというようにやらないともったいないよね。え〜と、これは学習計画を自分で立てたものの、実際に実行するのはまた別の話だよね。具体的に言えば、君の場合は学校の勉強を中心にやればいいとわかった段階が計画の基礎に当たり、実際に勉強することが実行に当たるよね。その実行、勉強で行き詰まった時にはどうしたかな?

Y:質問するのが基本ですよね。わかんなかったら、友達に聞いてみる。それでもわかんなかったら先生に聞いてみる。
ただ、あまりにも理解するのに時間がかかる科目は他の人に教わった方がはやいだろうと。

(ここで彼が時間がかかるのでと発言している事には理由がある。推薦受験の場合は内申点がもっとも大きな割合を占めることが多い。一般受験に比べれば楽といわれる推薦受験であるが、内申点のもとになるのは各定期考査である。そのため最低でも各期ごとに2回のテストがあると考えられるわけだ。内申点の平均値を上げるためには苦手科目を作らないことが基本になる。いったん苦手科目を作るとその教科を克服するために使う時間が他の教科の学習時間を奪うことになる。そのため、時間がかかりすぎるというのは問題になるのだ。)

A:それで、塾を利用したと。

Y:はい。個別指導の塾に通って数学はまあまあ上がったんですが、英語が上がらなかったので。

A:それで僕がいたところに来たわけだね。推薦枠を使って受験する人は塾・予備校の選択は重要だよね。君はどういうところを基準にして塾・予備校を選んだの?

Y:さっきまでの話とかぶるんですけど学校の勉強を優先するところですね。僕の場合は学校の定期テストで点数をとるのがまず一番じゃないですか。実力テストも推薦には重要なんですけど、まず定期テストを確実にこなさないと・・・。学校の勉強からはずれて受験用の勉強だと・・・。最終的には無駄にはならないことはわかるんですけど・・。恥ずかしい話ですけど、僕の場合、人の説明を一回聞いただけでは理解できないんで(笑)。いや、ほんとです。それで自分でもう一度問題を解いたりしたりしないと頭にはいんないんですよ。

A:そうか、それだけ自己分析できていたのなら、自分でも適切な参考書・テキストで勉強できたと思うが(笑)。私が教えなくても合格できたと思うよ。

Y:そうですね。(笑)今、考えると。

A:そこはねぇ、うそでも先生のおかげですというのがね(笑)。番の雰囲気を読むって事なのよ。(笑)。わかる。君が英文解釈で文が読めても意味がとれないというのはだねぇ。つまり、こういったところに問題があるわけだ。(笑)。大事よ。場の雰囲気を読むという行為は、本当に。(笑)。
場の雰囲気が読めないとね。君、異性関係で大変なことになるぞ。(笑)。女の子に「私のこと好き?」と聞かれて、60%は好きとかいうね。絶対。(笑)君は。(笑)

Y:それは、それ。(笑)これは、これ。

A:うわ〜(笑)。あんた大人だねぇ。(笑)指示代名詞だらけの凄い言葉。あ〜また、脱線してきたな。これ。いちおう対談という形にするから話をもどさないとね。まあ、まじめな話、私が役に立ったとすれば、捨てていいところと最短で点数をとれるようにしたぐらいだもんね。
あれ、あんまり役に立ってない?(笑)私?レゾンデートルの危機?(笑)

Y:いやいや、でも英語が上がったのは先生のおかげですよ。(笑)

A:ありがとう。(笑)気を使ってくれて。(笑)でも、この文脈から考えるとねぇ。(笑)全く。ダメだな。脱線ばっかりするな。俺の人生みたいか(笑)。
まあ、いいや。(頬をたたく)。よし、話を戻すぞ。君の受験勉強はすなわち学校の勉強だったわけだけど、一番気をつけたことは何かな?

Y:当たり前だけど、学校の先生の話を聞くことです。

A:いやぁ〜。当たり前すぎて面白くないな。(笑)でも、その通りだよね。勉強せずに成績が上がるなら、私が教えてほしいよ。(笑)
一般入試は通常一回の試験試験だよね。まあ、最近は受験制度も曲がり角に来てぶっ壊れている大学も多いけどね。(笑)AO、推薦、自己推薦、センター利用、別日程の受験が可能ですという大学もあるくらいだから・・・。アメリカではSATやACTという大学進学の適正テストがあるんだけれど、5回とか7回受験できるからね。ある意味、アメリカナイズされていると言えなくもない。
話を戻すと、推薦受験の場合は学校のテストごとに本番と言えるわけだからね。それが、一般入試とのもっとも大きな違い。だから、普段の授業の重要性というのは極めて高いよね。

Y:そうですね。だから、話を聞くというのいうのは当たり前でノートをとって、復習して・・・・。わからなきゃ友達に聞いたり、先生に聞いたりしてわからないところを無くすようにしました。僕は書かないと覚えられないので・・・。

A:そうなんだよね。君の場合は書いた方が覚えられるんだよね。記憶しやすい方法は人それぞれだから、自分にあったやり方を見つけた人は強いね。
時間がかかるけれど、確実に覚えられる方法を君は選択したわけだね。君の場合は受験勉強がすなわち学校の勉強だったわけだ。仮定の話だけれど一般受験だったらどうしたかな?学校の授業にも力をいれた?

Y:いや(笑)。学校が受験校ならそれもありでしょうけど・・・・。たぶん寝てましたね。(笑)

穏やかに笑い対談が続く中で、私はここに彼の最大の強さを見た。彼は決して要領がいいわけではなく、むしろ要領は悪い方である。
ひとつひとつ着実に物事を積み重ねていくタイプといっていて良いだろう。しかし、一度理解すると、そこからは爆発的に学力がのびていった。
彼の最大の長所は自己分析の正確さと計画を実行する強靱さである。論理的なのである。
受験生の多くは彼のように割り切ることは出来ない。自分の弱点を見ることは誰だってイヤな物である。出来ないことを出来ないと認める事が出来るのは強さである。

A:大物だな(笑)。君は学校の復習に一番力を入れたわけだけどそのことについて話してくれるかな。

Y:はい。一度わからないところを作ったとしますよね。そうすると、それを取り戻すのに(各教科の)バランスが崩れるじゃないっすか。
だから、復習に力を入れました。

A:そうだね。バランスが崩れる、弱点を作ると推薦入試は確かにきついね。そうはいってもどうしても出来ない科目は存在するよね。君の場合も弱点はあったよね。苦手科目に関してはどういう風に考えた。

Y:弱点の科目ができるのは仕方ないですよね。頑張っても出来ないものはできないですから。比重が高い科目・・・・、英語や数学はそういうわけにはいかないですけど、弱点の科目があるなら、かならずそれを補う科目をつくるといいんじゃないですか。
2科目で考える。

A:2科目というと?

Y:2科目の平均で考えるといいと思うんですよ。そうすれば補うことが出来る科目と苦手な科目をセットにして考える。だから、僕はどうしても出来ない科目は高得点をとることをあきらめて、ほかの科目で補う方法で考えました。あきらめるといっても覚えればとれるところは直前にやりました。
平均で考えると結構楽なんですよ。出来ない教科でも、補う科目があると考えればたとえば50点とればいいということになりますよね。

A:捨てる部分はある程度すてると。

Y:ただ、点数がとれるところはとると。完璧になんかできっこないんで・・。あとは記述だったら正しい答えらしきもの(笑)を書くと。最後まであがけるだけあがくと。

A:最後まであがくのは大事だね。全くの余談だけど、僕は勉強に対する態度は人生のいろいろな局面にも共通することだと思うんだよね・・・。
おお、いい話になりそうだな。(笑)まあ、この考えをだね。そら、君の異性に対する態度の置き換えてもだね。共通するのではないかと(笑)。
よし、置き換えてみよう。
設定はあれだな。別れの場面。(笑)いきなりだけど。
やれることはとりあえずやっとくと(笑)、あとはいいわけだったら正しい答えらしき物を言うと。(笑)そして最後まであがけるだけあがくと(爆笑)。
君と別れるなら死ぬとかね。(笑)やばい人だね。君。(笑)

Y:やばいのは先生の頭じゃないですか(笑)。そんなこと言ってないし。

A:すいません。徹夜明けでハイになってます。(笑)家でテキスト書いてbe動詞見ていたら楽しくなって来ちゃって・・・・。(笑)
Be動詞見ていて楽しくなるようじゃ本当にただの変態だよな。(笑)まあ、冗談はともかくとしても受験勉強は無駄にはならないと思うんだよね。
仕事をやるにしても、時間の管理とかさ、自分の適正を見極めるとかさ。個人的には受験勉強で得られる最大の物は、自分で考えて実行する。
この習慣や、目的を達成するするためには何が必要で何をやるべきかといったことを分析するのは大事だと思うよ・・・。
あ〜いいこと言うね。私。(笑)

Y:自分で言わない。(笑)

A:そこで、その受験勉強は先ほどの異性に対する態度と結びつくと(笑)。

(ここで、しばらく全くの雑談にはいるため雑談部分は割愛します。)

A:よし、そろそろ本題に戻ろう。二足のわらじというか・・・。一般受験と推薦入試の掛け持ちの選択は人によっていろいろ考えがあると思うけれど、君の場合は推薦入試にしたわけだよね。もう一度君の考えを聞かせてもらえる?

Y:うーん。僕はあんまりうまくいかない気がしますね。あくまで僕の考えですけど。一般受験は一般受験で学校で習うことと同じではないし、学校のテストは学校のテストですから・・・。もちろん学力が高ければ問題ないんでしょうけど・・。どちらかに絞った方が効率はいいですよね。絶対。
僕にとっては推薦入試を使った方が合格しやすかったから、そちらに集中しただけです。だから、よく考えてどちらが楽かわかったらそれに集中したほうがいい気はします。

Y君はひとつひとつ言葉を慎重に選びながら私に語ってくれた。
ここまででY君の受験に対する考え方をひととおり聞いたことになる。目的を達成するために自己分析し、計画をたてたYくんの考え方が明らかになったと思う。一般受験であれ、推薦受験であれ、受験であることは変わらず、テストもあるわけである。テストに対する準備、弱点の克服、捨てるところ捨てないところ、どれも両受験共通の物であることは明らかである。この対談では主にY君からみた受験勉強全般について語ってもらったわけであるが、次回からは彼が苦手としていた英語についての対談を掲載する。また、Yくんの自己分析とエイ・キューブドが行った学習計画もあわせて掲載する予定である。勉強法とは様々のものが考えられるが、万人に共通する絶対の方法は存在しない。Y君の成功の原因のひとつは自分に最適な学習法を知っていたことだ。受験生も今一度、目的を達成するために何がもっとも効率がよいか考えてほしい。あなたにとって最適な勉強方法をわかるのはあなたしかいないのだから。


英語の学習について



A:じゃあ、英語の学習法についてきくね。一番苦手な英語ですが、最後まで英単語には苦しめられたね。
ちゃんと5文型に分けられるようになって、構造を把握できるようになってからは類推もかなり出来るようになったと思うけれど。

Y:そうですね。どうしても覚えられないものは単語カードに書き出してやるように工夫しました。僕は視覚的に記憶してしまうので順番を変えたりしましたね。

A:今は暗記そのものが軽視される風潮にあると思うんだけれど、私は最低限の暗記は必要だと思っているんだよね。英語が出来ないという生徒を見ていくと、長文が読めない、文型がわからないっていうんだけれど原因を見ていくとね・・・。半分以上は正確に記憶していない事が問題だったりするんだよね。
文法を理解するのに単語がわからないから辞書を引くのに時間がとられるとかね。それならはじめにある程度の単語を暗記した方が絶対に効率はよくなる。それに、基本動詞が何文型なのか暗記していなければ、実際読めないしね。授業ではうるさく注意していても、やっぱり自分で覚える努力をしないとね。君の場合は文法事項はある程度暗記していていたけれど、文型を分けるのはそもそも意識してなかったよね。久しぶりに見たらびっくりした。(笑)

Y:はい。(笑)

A:文型を分けるようにしないと文構造を正確に捉えられないよね。S,V,O,C、M。たったの5つなんだからね。Mはいろいろ種類があるから訓練しないとダメだけどさ。何処が副詞句で副詞は何を修飾するのかわからないとね。結局でたらめな読み方になっちゃう。読み返さずに直読直解するためにはまず文型だね。文型を分けられるようにすることに一番時間をかけたけど、できるようになってしまうと何故、読めなかったかわからなかったりしない?
今までどう読んでたの?

Y:いや、だから知っている単語を組み合わせるんですよ。(笑いながら)前から、それから前後の文章を読むんですよ。明らかに読める文章ってあるじゃないですか。その文章を読んで後ろはこうなっているんじゃないかと(笑)。類推して。(笑)じゃあ、単語を組み合わせてこうすれば日本語の文章としてはおかしくないだろうと。それならば、このわからない単語は自分の想像していたものと同じだろう・・・。(笑)
それで、点数をもらったり、全然反対のことを言ったりとか(笑)。

A:反対?

Y:否定語を見落としたりしたらしくて、嫌いと書いてあったものを好きって読んだりとか(笑)

A:あんた。(笑)試験ならいいけどさ。(笑)実生活でそんなことしたら、まずいよ。(笑)あれだな、君のスーパー解釈法を用いるとだね。
町を歩いているかわいい女の子がさ、自分の横を通り過ぎた。前後関係を考えて解釈すると彼女は僕のことを好きなことに間違いないと(笑)
それくらい飛躍がある読み方だね。それ。
もう、あれだ、君。英語出来なくていいから(笑)。人の気持ちをわかるようになってね。(笑)

Y:いや、さすがに実生活でそんな大胆な解釈は(笑)。

A:そうだね。安心しました。(笑)でも、はじめは凄い解釈してたもんな。(笑)やっぱり。文型の意識がなかった頃に詩的ともいえる解釈をして僕を別世界に連れて行くような気分にさせてくれたよ。(笑)。もちろん単語も不足していたけど、文型に分解する意識がないとね。信じられない訳を作ったりするわけだ。品詞に対する意識と、文型に対する意識が出来てからはよくなったけどね。君の場合は現代文の力はあるから、逆に単語から日本語訳を作っちゃったんだよね。それは英語の読み方じゃないからね。

Y:たしかに、語順で訳せるようになってから早いし、正確になりましたね。文型がどうしてもわからないものは仕方ないですけど。

A:うん。あたまから語順で理解しないとおかしいんだよね。早く読むためにも、正確に読むためにもね。だって、ネイティブの人に後ろから読んでる人なんかいないよ。前後、あっちこっち動くわけがないんだよね。英文解釈という言葉はいろいろ生徒を混乱させる面があると僕は思うんだよね。
英文そのものを構造的に、文型的に理解していく作業と日本語として不自然じゃない文章を作るというのは別の概念でね。
結構英語の勉強をしている子でも、文型を理解する作業と、日本語として正しい文章を作る作業を混同しているのはあるものね。
本来別2つの操作を一気にやってしまってミスを犯すことが多いんだよ。関係詞が出来ない子が多いのはその二つの作業を混同しているから。
特に所有格の関係詞や、関係副詞と関係詞の関係が理解できないのはそれが理由だね。君もやっぱりはじめは出来なかったものね。関係詞。

Y:はい、苦手でしたね。何だよ関係副詞って。副詞じゃないのかよって(笑)。

A:うん。文法用語で混乱する面は確かにあるね。だから、文法事項を全部文型で説明したんだよ。文法事項が文型論の何処に属するのか理解すれば問題ないわけでね。文型を分けるのは面倒だった?

Y:はじめは、確かに面倒だったけど、複雑な構造になればなるほど文型がわからないと理解できないことがわかったので・・・。
文型がとれれば、単語がわからないところがあっても構造はわかるから、だいたいの意味はわかるようになってましたね。
最後のテストでは、一回読めばある程度の意味はとれるようになってました。ダメだったのはSV、文型がわからないところは無理でしたけど・・。
文型がわかるものに関してはかなりわかるようになったと思います。

A:まあ、ほとんど文構造がどうなるかということと、文型論から文法をばらして考えることが君の授業の中心だったからね。よく頑張ったと思うよ。

Y:文法も時間はかかったけど、ある程度出来るようになったと思います。

A:文構造が正確につかめるようになってからは正確に早く読めるようになったものね。黄緑本(英文基礎問題精講)も読むだけなら60本も1時間あれば余裕で読めたでしょ。

Y:はい。黄緑本でやった単語は覚えました。繰り返したからかな。

A:こうして聞くと君は自分の勉強法が確立していたのだと思うよ。

Y:はい、いろんなことに手をつけていたらそのまま終わっていたと思います・・。いろいろな勉強法の本を買ってきて。これがいい、あれがいいと惑わされていたら・・。

A:そうだね。自分がどのような学力で、合格するために何をやればいいか、どういう勉強の仕方が一番向いているかわからなければ情報の波に飲み込まれても不思議じゃないものね。

A:じゃあ、受験生に向けてアドバイスを一言もらいたいんだけど。

Y:細かいしあんまりみんな気にしないと思うんですが・・・。シャーペンは0.3のものを使うといいと思います。なんでかっていうと記述式の試験の場合0.5で書いた場合にほかの部分を解答してるうちに汚れちゃって見えなくなったりするんで・・・。僕は0.3の製図用のペンを使ってました。
つまらないことで減点されたりするのはムカツクじゃないですか。まあ、おすすめということで。

A:ありがとう。受験が終わった今、一番何がしたいかな。

Y:小説を読みたいですね。英語の小説にも挑戦してみようかと思ってます。

A:まあ、いいんじゃない。(笑)英語は。

Y:なんですか(笑)。その笑いは。(笑)あー、やっぱり模型作りたいですね。

A:やっぱりそれかい!!。あんたは(笑)今日はいろいろありがとう。大学にいっても頑張ってね。

Y:こちらこそ、ありがとうございました。

Y君との対談を終え、外から出ると曇り空のむこうから光が差し込んでいた。
最初は弱い薄明かりだったのだが、次第に強く、明るく周りの景色を変えていく。
何事にもいつか終わりはやってきて、いつの間にか何ごとも始まっていくのだ。
春はもう、足下まで訪れていた。



Y君との対談はこれで終わりである。Yくんの受験についての考え方は理解してもらえたのではないだろうか。無駄を省き、合格のために努力した学校生活であったと思う。ここでは触れていないが、苦手科目の英語を克服するために相当苦しい時間を過ごしているのは間違いないのである。
手元に彼の学習報告をみながらこれを書いているが、これは彼の努力の軌跡である。勉強することはもちろん大事だが、自分で考え、実行することはもっと大事だ。彼より優秀な受験生は多くいるかもしれないが、彼ほど自分の弱点と向き合い、努力した生徒はそれほどいないと私は思っている。
それは、受験だけではなく今後の彼の大きな武器となるだろう。
こちらも学ばせてもらうことが多い貴重な時間であった。




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